The Institute of Electrical Engineers of Japan

パネルディスカッション

日時: 平成30年9月13日(木)14:30 ~ 16:30

会場: 徳島大学常三島キャンパス 総合科学部 地域連携プラザ 2 階 けやきホール

テーマ: 「電力系統シミュレーション技術をめぐる動向
       〜国内外の再エネ導入,直流連系導入は,
       シミュレーション技術をどう変えていくか〜」

コーディネータ:中島 達人 氏(東京都市大学)

パネリスト:太田   豊 氏(東京都市大学)
       大野 照男 氏(東京電力パワーグリッド)
       天満 耕司 氏(三菱電機)
       野田   琢 氏(電力中央研究所)
       Dharshana Muthumuni 氏(Manitoba HVDC Research Centre)

概要:国内外において再生可能エネルギーの導入拡大が続いています。再生可能エネルギーは,配電系統から送電系統まで幅広く連系され,検討すべき系統技術の課題も,電圧変動,再エネと周辺機器の協調,系統連系インバータの一層の増加に伴う系統慣性低下など,多岐に渡っています。再生可能エネルギーを含む系統シミュレーションの担い手も,系統事業者だけではなく,発電事業者,機器メーカー,EPC事業者などへと拡がっています。 欧州EUでは,北海に大規模洋上ウィンドファームを建設し,多端子直流送電で陸上系統へ電力供給することを構想する研究開発が進められています。国内でもNEDOプロジェクトとして,次世代洋上直流送電システム開発事業が進行中です。多数メーカーが参入しても支障なく稼働させる「マルチベンダのインターオペーラビリティ」が注目され,異メーカーのインバータの解析モデルを組み合わせたシミュレーションが試みられています。 また,CPUやFPGAの計算処理能力の飛躍的な進歩により,1秒の系統現象を1秒で計算できるリアルタイム系統シミュレーションは,大学の実験室などでも取り組みが増えつつあります。系統モデルや系統制御手法を実装したリアルタイムシミュレータと,外付けのインバータミニモデルや制御盤プロトタイプを組み合わせたHILS(ハードウェアインザループシミュレーション)による技術開発も,さまざまな事例が増えています。 今回のパネルセッションでは,「電力系統シミュレーション技術をめぐる動向〜国内外の再エネ導入,直流連系導入は,シミュレーション技術をどう変えていくか〜」と題して,これらの最近の話題をみなさまにご提供するとともに,パネリストの方々から現状の動向と今後の展望についてお話をうかがう機会としたいと考えています。

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